季節はずれのサンタが蕎麦を食った話。
気がつけばクリスマスも終わり、いよいよ年末ですな。
あいもかわらず、まったく実感のない年末となりましたけどね。
今日は12月29日。
日本の皆様は仕事を納めて年末の休暇体制に入られた頃でしょうか。
こちらではね。
暦上、クリスマス当日が土曜日だったこともあってね。
振り替え休日を含めて、昨日28日までの四連休。
街はさながら正月の東京のようなゴーストタウンぶりでして。
連休明けの本日からはね。
一応平日に戻ったものの、年末ムードは例年のごとくゼロ。
この時期、日本で頻繁に耳にする「仕事納め」や「大掃除」などの概念は全くない国なんでね。
街には師が走るほど忙しいという雰囲気なんぞ、あるわけもなく。
むしろね。
クリスマス休暇明けでデロデロなムード。
先日ね。
実家の母親から荷物が届いたんですよ。
箱の中から出てきたのはね。
楽しみにしているテレビを録画したDVD。
お菓子。
小さなウサギの置物。
一瞬、何かと思いましたけどね。
もしやと思えば。
来年は年男&年女夫婦。
それからね。
なぜかね。
大量のね。
ポケットティッシュ。
一瞬、何事かと思いましたよ。
聞けばね。
かなり前に、このブログでね。
日本のポケットティッシュは貴重だと書いていたことを覚えてくれていたみたいでね。
それにしても。
けっこうな量ですよ。
ちり紙。
オーストラリアの税関は厳しくてね。
大陸特有の生態系を守るために、国内に持込できる物を厳しく制限しているんですよ。
生き物や生鮮食品などは言わずもがな。
加工食品や植物でできた民芸品などもね。
物によっては税関で没収となってしまうわけですよ。
郵送で送られてくる荷物もね。
X線などで検査された上、場合によっては箱を開けられて調べられるんですけどね。
この場合は 「箱を開けて調べましたよ」 という紙切れが入っておりましてね。
また、没収されたものがあれば 「没収しましたよ」 という紙切れが入っているんですよ。
実家から届く荷物ですけどね。
ほぼ毎回と言っていいほどね。
この 「箱を開けて調べましたよ」 カードが入っているんですよ。
何かが没収されたということは、今のところ無いんですけどね。
今回届いた荷物からもね。
この 「箱を開けて調べましたよ」 カードが。
開けた税関職員にとっても謎だったでしょうな。
なぜ故に大量のティッシュが?
私が思うにですね。
税関職員は始めにX線にかけたんでしょうな。
最近の荷物を調べるX線ね。
空港で目にすると思うんですけどね。
かなり高性能ですよ。
白黒で内容物の形だけ映し出されていた一昔前に比べるとね。
今日の機械は、テレビを観ているような画面を映し出しますよ。
そんなX線を見つめる税関職員の目にとまったのはね。
大量のちり紙。
一応ね。
オーストラリアは先進国を自負する国ですよ。
別に紙類が不足しているということもありませんよ。
そんな国に送られてきた荷物の中に大量のちり紙が。
おもいっきり怪しいもの。
というわけでね。
今回、荷物を開けられて調べられたのはね。
このポケットティッシュのせいだと思うんですけどね。
最後まで税関職員の疑問は晴れぬまま。
あくまでも私の想像ですけどね。
その荷物の中には食料品も入っていましてね。
おいしそうな蕎麦があったんですよ。
十割そば。
蕎麦粉100%だって。
蕎麦湯も楽しめるそうですよ。
最近は日本食材も比較的容易に手に入るオーストラリア。
とはいえ。
それこそ何でも手に入る東海岸と違ってね。
手に入る日本食材は、中国製や韓国製の一味違ったモノが多いアデレード。
日本の蕎麦粉100%の蕎麦なんて食べたことありませんもの。
昨日からじわりじわりと暑くなってきたアデレード。
冷たい蕎麦でも食べたいな。
と思いまして。
茹でました。
奥様がシャワーを浴びている隙に。
茹で上がった十割そば。
それはそれは美味でしてね。
しっかりとしたコシもあって。
こんな蕎麦は久しく食べてないですね。
うまいうまいと完食に近づくころ。
ふと気づきましてね。
もしかしてさ。
おかんはさ。
年越し用に送ってくれた?
そうでしょ。
私だってね。
天ぷらの用意してたんだから。
普通は気がつくでしょ。
すいません。
若干フライング気味で食っちゃいました。
冒頭にも言いました。
あいもかわらず、まったく実感のない年末となりましたけどね。
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