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2010年11月28日 (日)

私の記憶が確かならば。。。

オーストラリアのテレビ事情。

  

基本的なテレビ局は5局。

デジタル化によって、各局チャンネル数を3つか4つほど増やしたのでね。

チャンネル数こそ5から22ほどに増えたんですけどね。

同系列のチャンネルでは、同じ番組を放映していることが多いものでね。

デジタル化によって番組数が大幅に増えたということもなく。

   

さらにね。

放映されている番組もつまらないものばかりでね。

  

ニュース、スポーツ中継以外だとね。

  

ひたすらアメリカのテレビドラマ。

もともと、シーズン7とかシーズン8なんてしつこい上にね。

  

再放送率高し。

   

バラエティとなると壊滅的でね。

  

基本的にはね。

   

パクリ。

  

厳密に言うとパクリじゃないんだけどね。

イギリスやアメリカでヒットした番組の版権を買って、そのオーストラリア版をつくるというね。

日本でもあった ”クイズ・ミリオネア” みたいなパターンですな。  

   

例えばね。

  

全米を席巻した素人参加型ダイエット番組 ”Biggest Loser” のオーストラリア版。

ここオーストラリアには我々アジア人の想像をはるかに超えた体型をされた方が多くいらっしゃいますからね。

   

大企業のCEOが身分を隠してフランチャイズの現場に潜入する、アメリカ発の番組 ”Undercover Boss” のオーストラリア版。

  

イギリス発の素人参加型料理番組 ”Master Chef” のオーストラリア版。

オーストラリア版は壮絶な人気を誇り、それに伴ってシェフと呼ばれる人々に注目が集まり、さらには料理をするということがちょっとしたブームになりつつあるこの頃。

  

そんな、ちょっとした料理ブームのこの頃にね。

  

満を持してチャンネル7が送り出した番組。

   

IRON CHEF AUSTRALIA。

   

日本が誇る ”料理の鉄人” オーストラリア版ですよ。

  

ちなみにね。

日本の”料理の鉄人”は、もちろん再放送ながらも放映されていましてね。

いまだに人気を誇った番組なんですよ。

  

一度アメリカに輸出されてね。

出演者の話す言葉をすべて英語に吹き替えてね。

さらにオーストラリアに輸出されてきた番組なのでね。

  

実況の福井アナウンサー、審査員の栗本慎一郎氏や細木数子氏などは流暢な英語を話しているわけですよ。

  

流暢な英語を話さない日本人である私はね。

      

これに英語の字幕を表示させて観るという、もう何が何だかわからない状態で観ているわけですよ。

  

そのなかでもね。

   

番組の顔でもある、鹿賀丈史氏だけは日本語を話していてね。

  

やはり、彼の強烈な個性は吹き替えてしまうと失われてしまうというのが、製作者側にも分かるんでしょうな。

  

言わずもがな”料理の鉄人”とはね。

鉄人と呼ばれる最高峰の料理人と、鉄人に勝るとも劣らない料理人との息をのむような真剣勝負が見所なわけですよ。

   

そんな鉄人のオーストラリア版ですよ。

料理ブーム、鉄人好きのオーストラリア国民だけでなく、日本人である私の期待も高まるというものですわ。

  

さて、第一回目の放映。

  

始まりましたよ。

  

IRON CHEF AUSTRALIA

  

若干セットが貧弱ですな。

  

ペラペラと喋っているおっさんは司会進行役みたいですね。

  

するとスーツを着たサラリーマン風の男は何ですか?

  

彼は時折奇声を上げながら奇妙な動きをされますが。

   

なんのつもりですか?

  

もしや。

  

鹿賀丈史役?

   

鉄人での鹿賀丈史氏はね。

   

彼が築いてきた個性に裏打ちされて成り立ったものであってね。

   

わけわかんない男が奇声を上げたり、奇妙な立ち振る舞いをするのとはまったく異なるんですよ。

     

頭にくるのがね。

  

微妙に日本人風。

   

馬鹿にするな。

  

でもまぁ。 

  

異国でつくられた番組だから。

  

しょうがない部分もありますわな。

  

真剣勝負に期待しましょう。

  

まがりなりにも、ここオーストラリアでシェフとして働く私。

  

そりゃ興味ありますよ。

  

オーストラリアの鉄人勝負。

  

さぁ。

  

鉄人の登場ですよ。

   

誰ですか?

   

彼はね。

  

一応プロのシェフみたいですけどね。

  

誰ですか?

  

そこらへんのカフェのキッチンにでもいるような男ですよ。

   

して挑戦者は?

  

誰ですか?

  

こっちはね。

  

完全に素人ですよ。

  

日本が誇る ”料理の鉄人” が。

  

息を呑むような戦いが。

  

普通の調理師と素人との戦い。

  

緊張感など伝わってくるはずもなく。

  

むしろ戦いはボロボロですよ。

  

後日観た回にいたってはね。

  

審査員が鉄人と呼ばれる男の皿を試食しようとして。

  

「鉄人の髪の毛が入っているわよ。」

  

ありえませんよ。

   

これってフジテレビから版権を買って制作していると思うんですけどね。

   

フジテレビ側はチェックしないんですかね。

    

なんて少々腹を立てながら画面を観るとね。

   

奇声を上げながら奇妙な動きをするサラリーマン風の男。  

  

  

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